<転載> 2004 スコットランド記 ⑦インヴァネスにて、ミステイクな出来事、3つ【その2】(3日目)
2017年 06月 23日
旅ってもんは、いい思い出も微妙な思い出もひっくるめて、最終的には “まあ、よかったよかった” になります。年月が経てば経つほど。
ただ、わたし的には “よかったよかった” でも、
相手的にはどうでしょう~なケースも……中にはあるよーな^^;
そう言えば、
2度目のアイルランド旅行では、チップを一切払っていません。
値段にサービス料が含まれているって、本に書いてあったもの。人にも聞いたしね。
チップの習慣がない国から行くと、これほど面倒なことはありません。「場の空気」と「円滑な金額の度合い」に毎回悩みます。
ま、思いっきり「場の空気」を壊したんですけどね、今回。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 以下、転載
2つ目の事件は夕食の時に起こった。
その日の夕食はタンドリーチキン。
あらかじめ目をつけておいたお店に開店時間と同時に入店。
インド系の店員さんがスマイルと共に現れ、注文をとる。
えーと、タンドリーチキン。食べたことないけど、響きがおいしそう。
「からいよ?大丈夫?」と言われるが、
「OK!」
飲み物とライスをつけて、13£と安くはないが、ま、たまにはいいか、とちょっと気分良く頼む。
窓辺からネス川が一望できる。夕暮れとはいっても明るい空にたまにカモメのような鳥が舞う。
そう言えば海が近いのかな? 道を歩いていても海鳥が空を飛んでいたな……。
手押し車(←どう言うの?)に乗って料理がやってくる。
チキンとライス、飲み物が並べられ、やはりスマイルと共に去っていく。
味は……う〜ん、まあまあ。
感動するほどおいしいわけではないし、あのアイルランドめしのように一生語るに値するほどのマズさもない。
確かに辛いけど、でも辛くておいしい〜てな味ではない。
1回食べるだけでいいかー、と淡々と食事をとり、料理が空っぽになる頃、再びスマイル店員がやってきて、デザートを薦める。
薦められたら、つい食べたくなるんだよね〜。
チョコレートアイスを頼むが、やってきたのは、カチコチに固まったアイス。
しかももろ既製品。日本でアイスコーナーに売ってそうな、やっぱり150円程度で売っていそうなシンプルかつ丸いチョコレートアイス。
それが、2.5£なんてボッタくりじゃないのか。
かなりガッカリしたが、しょうがないとスプーンでつつく。
が、音が出そうなほど固い。しばらくつつき、なお切り込みを入れようとするが、完璧な丸みはヒビひとつ入らない。
「あの〜。このアイス固すぎなんですけど」
「?」
スプーンでつついて、「Very hard.I can’t eat.」と何度かくり返す。
カタカタアイスが引っ込み、再び現れたとき、姿はドロドロアイスに変貌していた。
ああ、レンジを通ってきたのね。。。(脱力)
アイスの内部はまだちょうどよい固さを保っていたので、かろうじてアイスではあったが。
結局15£余りとチップを払い、とりあえずにこやかに礼を言って店を出る。
しかし階段を下りるときになって、はっとする。
ヤバイ!
1£紙幣と10£紙幣を間違えた!
15£のメシに10£のチップを払ったことになる!
一瞬、もうほっとこうかと考える。
でも、おしい。10£は大金じゃ!!
旅の恥はかきすてを実践すべく、早急に駆け戻り、
先ほどの店員にチップを間違えたとスマイルをつけて謝る。
チップのおつりをもらう人間なんているのか?
は知らないが、店員からはスマイルは消え、私はひたすら謝辞。
スマン。本当にゴメンなさい。
もうこの店には来れないよ〜。(普通に来れないだろうが)
赤面状態、慌てて通りにでると、なにやら曇り空。
空模様が怪しい。
しょぼしょぼと帰路につく私だった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 転載終わり
川の流れのように~♪
と、ふいにあの歌が聞こえてきた。
そう、すべては終わったことですな。
by mao-chii
| 2017-06-23 00:06
| 旅の話
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